トップページ > ブログ > 動画制作コラム 動画は使ってみなくてはわからない。は本当なのか?
2023/03/01
動画は使ってみなくてはわからない。は本当なのか?
こんにちは!動画ディレクターの時崎です。
会社紹介や採用動画など、時間やコストをかけて制作したのに思うような成果が得られなかった。
といった経験はないでしょうか?
残念ながらそういったケースは少なくないようで、わりと耳にします。
何事もやってみなくてはわからない、というのも事実ですが、これでは身も蓋もありません。
そこで今回は、失敗しないために動画の良し悪しと、その判断ポイントについてお話したいと思います。
失敗しないための動画の良し悪しと、その判断ポイント
そもそも、動画の良し悪しとは
企業の場合、会社紹介動画や採用動画、プロモーション動画など様々な動画を目的にあわせて使います。
動画の種類は違えど、その目的は「価値やメッセージをきちんと伝える」ことにあります。
であれば動画の良し悪しは、かけた費用に対して成果が得られたかどうか。
この点で判断することができます。
採用動画であれば、就活生のエントリーが増えた、志望度が上がった。
会社紹介動画であれば、事業内容や特長をわかりやすく伝えられるようになった。
プロモーション動画であれば、商品が以前より売れるようになった。
と成果を見て、良し悪しを判断する。
確かにそのとおりです。
がしかし、成果が得られたかどうかはあくまで結果。
結果ということは「使ってみなくてはわからない」ことになってしまいます。
動画は使ってみなければわからない。は本当?
動画は使ってみなければわからない。つまり出来上がってみなくては、良し悪しはわからないと言われたりしますが、本当でしょうか。
じつはそんなことはなく、企画や構成、制作の段階でも動画の良し悪し(成果が得られそうかどうか)は、わかります。
というのも、動画はあくまでメッセージを伝える手段、ツールに過ぎません。
効果の高いツールになるかはメッセージ(内容)次第であって、動画だから伝わる、動画だからわかりやすい、なんてことは決してないからです。
よく「動画だから伝わる」とか「動画だからわかりやすい」といった宣伝文句を見かけますが、あれはウソです。
How To系の動画ならいざ知らず、会社紹介や採用動画の場合にはそうはいきません。
動画はあくまでプレゼンテーションであり、目的は価値やメッセージをきちんと伝えること。
プレゼンテーションだから当然、その良し悪しは構成やコピー(文章)の作成と表現の技術にかかっており、「動画=わかりやすい」ではないのです。
技術は動画に表れる
では、動画の良し悪しや効果が伝え方の技術次第というなら、どうやってそれを見分けるのか?
技術を見分けるなんて一見むずかしそうですが、じつは簡単に見分ける方法があります。
それは、動画が「シンプルでわかりやすいか」。
このポイントに注目すればいいわけです。
たとえば料理は、素材をきちんと活かしていれば、自ずと美味しくなり余計な味付けやごまかしが不要になります。
電化製品であれば、使いやすさを追求した結果、デザインはシンプルになります。
動画もこれと同じで、きちんと突き詰められていれば、小手先の映像効果に頼ったりする必要がなくなります。
その結果「シンプルでわかりやすい」ものになる。
シンプルでわかりやすいから、観た人の理解を深め、ひいては就活生のエントリーや顧客の獲得といった成果につながるわけです。
一応言い添えておくと、わかりやすさを追求した結果、シンプルになるのであって、その逆(シンプルにした結果、わかりやすくなる)のではありません。
シンプルというのは、何を入れて何を削るかといった取捨選択がきちんとされた状態、洗練されていることであり、簡素とはまったく異なるからです。
というわけで、小手先のテクニックに走らず、価値を伝えるという本質の部分を強く、太くしていただけたらと思います。
今回の動画制作のポイントが「価値が伝わってない」解決の参考になれば幸いです。