トップページ > ブログ > 動画で共感を呼ぶための3つの要素
2017/04/10
動画で共感を呼ぶための3つの要素
先日、カンブリア宮殿に未来食堂という定食屋さんが紹介されていました。
このお店のなにが他と違うかというと、誰でも皿洗いなどの手伝いをしてその報酬に食券がもらえるというもの。
それを自分で使ってもいいし、店のボードに貼って誰かお金に困って食事できないでいる人にあげてもよい仕組み。
これだけだと「ユニークだね」で終わってしまうけど、そこには「なぜ、そうしようと思ったのか?」がわかるストーリーがちゃんとあるので、とても共感できました!
なので、今回は共感できるストーリーについて書きたいと思います。
ところで、これからお客様になる方(見込み客)は「あなたの価値、つまり他ではなくなぜ、あなたから買う方が良いのか?」を簡単に知ることができますか?
そもそも、ビジネスにおいて買い手と売り手との間には、なにかしらの溝や壁があったりします。
この隔たりを売り込みではなく、価値を伝えることによって埋めるのがマーケティングなのですが、逆にいうと、買い手がいるなら、価値を伝えさえすれば、他ではなくあなたから買うということでもあるわけです。
とはいえ、現実はもうちょっと複雑で、価値はひとつではないし、他との違いを認識してもらうためには、買い手にもある程度の知識や経験が必要になってきます。
たとえば、訴訟や裁判は弁護士の技量次第で、結果が大きく変わるというのは経験がなくても、テレビなどを通じて知られています。
では、商標や特許を取得する場合はどうでしょうか、ご存知ですか?
じつはこちらも、弁理士の技量次第で結果はまったく変わってくるのですが、わたしたちはこういったことは経験がないから知らなかったりします。
そのため「誰に依頼しても大差ないだろう」という誤った認識を見込み客にもたれていたりするわけです。
これは売り手にとって、悩ましいことではありますが、価値をきちんと伝えることができれば、買い手は他ではなくあなたを選ぶということでもあります。
この場合の価値をメッセージで表すと「商標登録はどこに依頼しても大差ないと考えるのは間違い。実際は知識と経験によって成果は大きく変わる」となります。
では、このメッセージをどうやって発信すれば、相手に伝わるのか?
メッセージとはいえこの段階では単なる事実、または売りたい側の言い分ともいえるわけですから、言い回しを変えたとしても広告やWebサイトで使うのは無意味です。
事実を伝えるだけでは、相手の認識は変わらないからです。
売る側の言い分や単なる事実としてではなく、相手に価値として受け取ってもらうために必要なこと。
それは、メッセージに3つの要素を組み込むということです。
先のメッセージは、この3つの要素が欠けているから、誰の印象にも記憶にも残らないわけですが、反対に3つの要素があればメッセージは正しく理解され、相手を行動へと導くことができます。
動画で共感を呼ぶために欠かせない3つの要素は
- ストーリー
- 共通点
- 信憑性
なかでも、もっとも重要なのがストーリーで、共通点と信憑性によってストーリーが補強されます。
このことをお伝えすると、メッセージにこれらの要素をすべて入れるのは簡単じゃないということを言われたりしますが、3つの要素が入ったメッセージを実現するのは、じつはそれほど難しいことではないのです。
というのも、マーケティングにおけるストーリーとは、小説や映画とちがって実際の出来事や体験、商品が生まれる背景などを指すわけですから。
先のメッセージに話をもどすと、相手に行動をしてもらうためには、まず我が事としてメッセージを受け取ってもらわなければなりません。
そのための方法のひとつが、これまで誤った認識をもっていた方に、実際にそれでどうなったのかストーリー(経験)を話してもらい、共感を通じて理解してもらうやり方。
共感によって相手の認識を変えることができれば、そのメッセージは価値として伝わったことになりますから反応は、問合せや依頼数の増加として返ってきます。
このことを実証しているのが、こちらの将星国際特許事務所様の動画です。
1. ストーリー
自分でやっても専門家に相談しても上手くいかなかった、でも大事なお店の商標を諦めたくなかった。
2. 共通点
専門家に依頼しても駄目だった方がターゲットなので、悩みや障害が共通点。だから話し手の認識、経験が共感できる。
3. 信憑性
動画なので話し手の表情を見れば、ウソか本当かは誰が観てもすぐにわかる。
わずか3分程度の動画にストーリー・共通点・信憑性といった要素が組み込まれていることに、気づきましたか?
これらは建築の土台や柱と同じで、動画のメッセージを陰で支えながら、導きたいところへ相手を案内する役目をしっかり果たしているわけです。
ちなみに、刺さるポイントは業種や人によっても違っていたりもするので、反応が薄い場合は同じメッセージを異口同音に展開するのとかなり効果的です。
いかがですか、ちょっとだけメッセージの伝え方や動画の見方が変わったのではありませんか?