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2015/04/10
一見かっこいいPR動画の罪とは?
映像業界にあるこの言葉「あとは編集で」。
テレビのバラエティ番組を観てて耳にしたこともあるかと思います。
バラエティならまだしも、お客さんの心に価値を生み出すことを目的としたマーケティング、販促のためのPR動画において、この発想は非常にアブないです。
たまに「ある種」の映像を観るとこの発想でいってるなと、つまり動画編集・加工頼みで間違った方向というか、がんばっているのがわかります。
ある種の映像とはビジネスパーソンが握手しているイメージ画像や「ワンストップで提供」とか「Solution」といった英単語が大げさに登場したり、無駄に光ったりする一見カッコイイけど相手には何も伝わらないPR動画のことです。
冷静にみればその動画に中身がないことは一目瞭然なのですが、そこまで作り込まれたものに対して
「これで何を伝えているのか?」
「誰か買ってくれるのか?」
とは思っても誰も言えないというか、禁句なのだと思います。
そのためカッコイイといった基準で良し悪しが判断されるわけです。
実をいうと私も独立以前にそのような動画を制作していた経験があるからわかりますが、自分が無意味なものを作っている気持ちから目をそらすためにか、余計に凝ったり、がんばってしまうものです。
だからか当のお客さんは喜んでくれます。
ただそれを観る人(つまり、お客さんのお客さん)はどう思うのか、そこから何が伝わるのか。
いまはわたしたちのコンセプトに合わないから、そのような動画を求められることも制作することもなくなりましたが。
価値に共感してもらえなければモノは売れない
ちなみに、わたしたちのコンセプトは『お客さんの心をつかむのはモノとコト』。
提供するものが何であれ、共感してもらえなければ商品は売れないと思います。
わたしたちはモノが生まれる背景にある思いや、こだわりといったコトに焦点を当てて表現することで、モノの価値とお客さんを結ぶ感情的なつながりを作っています。
つまり、わたしたちの制作する動画とは「情報」ではなく、思いやこだわりといった「感情」を伝えるためのツールであり、顧客の心に長く残る価値を生み出すためのものなのです。
そうゆう考えで、日々PR動画の仕事をさせていただいています。